【尾道ラーメンの原点】老舗食堂「みやち」で味わう、ほっとする一杯

ラーメン

昭和から続く、変わらぬ味。尾道に行ったら絶対立ち寄りたい一軒

尾道といえば、坂道と海、レトロな町並みに、心に残るごはん。
そんな中でも「尾道ラーメン」は全国的に有名で、
今では数多くの専門店が軒を連ねています。
その中で異彩を放つのが、
商店街の中にひっそりと佇む食堂「みやち」です。
背脂チャッチャ系の王道・尾道ラーメンとはちょっと違う。
でも、どこか懐かしくて心が和む。
今回は、観光客だけでなく地元の人にも長年愛され続ける
「みやち」の魅力をたっぷりご紹介します。


商店街の中にある、昭和の空気が残る食堂

「みやち」があるのは、
JR尾道駅から徒歩約7分の尾道本通り商店街。
にぎやかな観光通りというより、
地元の人が普段使いする静かな通りの一角にあります。
店構えは素朴で、のれんをくぐるとこぢんまりした店内。
カウンターが数席。派手な装飾は一切なく、
昔ながらの“町のラーメン屋”そのものです。
ランチタイムになると、
近所の常連さんがふらっと入ってきて
ラーメンをすすって帰っていく。
そんな自然な光景が、尾道の日常を象徴しているように感じられます。


ここのラーメンは、いわゆる“尾道ラーメン”じゃない?

「尾道ラーメン」というと、
醤油ベースのスープに背脂ミンチが浮かび、
コシのある平打ち麺が絡む――
そんなスタイルを思い浮かべる方も多いと思います。
しかし「みやち」は、そのどれとも違います。
使われているスープはあっさりと澄んだ醤油味。
丁寧に出汁を取っており、
口に含むとふわっと優しい旨みが広がります。
油っぽさはなく、むしろ体に染み渡るような
「和のラーメン」といった印象。
麺はちょうどいい太さのストレート麺で、
スープとの相性も抜群。トッピングはチャーシュー、
ネギなど極めてシンプル。
全体的に“食堂の中華そば”のような雰囲気があり、
どこか懐かしさを感じさせます。


メニューはラーメンとうどんとそば!メニューは豊富

「みやち」はラーメンとうどんとそばといなりと
シンプルなメニューです。
ラーメンとうどんとそばのメニューは、
豊富にあり1回だけでは終わらない。
うどんとそばもどんな味なのか期待してしまう。
地元の人たちがこぞって注文するのはやっぱり「中華そば」。
価格は600円台とかなりリーズナブルで、
観光地価格とは一線を画します。


観光で訪れる人にも、心が落ち着く一杯

尾道観光の途中で「どこでお昼食べよう?」と迷ったとき、
「みやち」はとてもおすすめです。
SNS映えするような華やかさはありませんが、
その分、落ち着いた空間と“ほっとする味”が、
旅の疲れを癒してくれます。
旅行中はどうしても胃が疲れがちになりますが、
みやちのラーメンは油が少なく優しいので、食後もすっきり。
「がっつり」ではなく「ほっこり」したい人に最適です。


店主の誠実さと温かさが伝わる場所

接客も、まさに“昭和の食堂”という感じで、
気さくに話しかけてくれます。
随所に誠実さがにじみ出ていて、「また来たいな」と
思わせてくれる雰囲気があります。
お客さん一人ひとりをしっかり見て、静かに、
でも温かく迎え入れてくれる。
そんな人情味が「みやち」にはあります。


尾道に行ったら、観光の合間に“みやちの一杯”を

最近の尾道は観光客向けのおしゃれカフェや
話題のラーメン店も増えてきましたが、
それでも「みやち」は変わらず、
地元の台所としてあり続けています。
その味、その雰囲気は、どこか旅人の心にもやさしく
寄り添ってくれるような存在です。
「映えるラーメン」ではなく、「しみるラーメン」。
尾道でゆっくり時間を過ごしたいとき。
町の音を感じながら一人でラーメンをすすりたいとき。
ぜひ「みやち」を思い出してみてください。


■ 店舗情報まとめ

みやち
住所:広島県尾道市土堂1丁目6-22
アクセス:JR尾道駅から徒歩約7分(尾道本通り商店街内)
営業時間:11:00〜16:00
定休日:水・木曜日
座席数:カウンター数席のみ(相席あり)
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)


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